FOSTEX HP-A3の検証

FOSTEX HP-A3を検証用に購入しました。
なぜかと言うと当店のOPA627をご購入されるお客様の保有率が高いためです。
さっそくどのオペアンプが使用できるか検証したいと思います。

オペアンプの電圧
±約5.2V
初期オペアンプ:OPA2134
かなり電圧低いですが、この電圧だとOPA656がぎりぎり動きそうです。

検証構成
USB電源アダプターで本体へ給電
データは光SPDIFで入力
ヘッドホン出力にオシロスコープとダミーロードを接続
使用したヘッドホンはSennheiser HD800

こんな風景です
IMG_0113

無意味にメタルクラッド抵抗でダミーロード作りました。
こんなごついの使わなくても2W程度の酸化金属皮膜抵抗で十分かと思います。
ヘッドホン壊れたら立ち直れそうに無いので、今回からきちんとダミーロードを使います。

このDACは旭化成のAK4390を使用しています。データシートきちんと読んでないけど電圧出力のDACで、交換できるのはLPF部のオペアンプだったと思います。

あまり意味が無いですが、初期状態の波形です。
Screenshot_2016-07-09_1_180756

Screenshot_2016-07-09_0_180741

Screenshot_2016-07-09_2_180810

なんかすごいノイズのってるんですけど…
どうもヘッドホンアンプチップのノイズのようで、LINE出力の場合はノイズはありませんでした。
ちょっと良くないですね。

初期状態の音は広がりが足りない感じです。
狭いなーって思いました。

※下記検証結果は動作を保証するものでは有りません

検証結果
チップ名:THS4631
使用可能か:可能
感想:明瞭感があり解像度が高い
備考:

チップ名:THS4601
使用可能か:不可
感想:
備考:発振する

チップ名:THS4012
使用可能か:不可
感想:
備考:波形は正常だが出力にDCオフセットが出る

チップ名:THS4032
使用可能か:不可
感想:
備考:波形は正常だが出力にDCオフセットが出る

チップ名:THS4062
使用可能か:不可
感想:
備考:波形は正常だが出力にDCオフセットが出る

チップ名:LME49990
使用可能か:可能
感想:
備考:

チップ名:LME49722
使用可能か:可能
感想:
備考:

チップ名:OPA2211
使用可能か:可能
感想:
備考:

チップ名:OPA1602
使用可能か:可能
感想:
備考:

チップ名:OPA1612
使用可能か:可能
感想:
備考:

チップ名:OPA1662
使用可能か:可能
感想:
備考:

チップ名:OPA627
使用可能か:可能
感想:
備考:

チップ名:OPA637
使用可能か:不可
感想:
備考:発振する

チップ名:AD8620
使用可能か:可能
感想:
備考:

チップ名:ADA4898
使用可能か:不可
感想:
備考:発振する

チップ名:AD843
使用可能か:可能
感想:
備考:

チップ名:AD797
使用可能か:不可
感想:
備考:発振する

チップ名:AD744
使用可能か:可能
感想:
備考:発振する

チップ名:LT1028
使用可能か:可能
感想:
備考:

チップ名:LT1128
使用可能か:不可
感想:
備考:発振する


順位
1位:THS4631
2位:OPA627、LME49990
3位:OPA2211、AD8620、LT1028

まとめ
THS4631が意外にも使用できましたが他の高速オペアンプはだめでした。
THS4012とかは使用できるのですが、出力に20~30mVの直流が出るのでボイスコイルが損傷する可能性があるため不可としています。
途中で聞き比べに疲れてしまったのと、感想文書くのが苦手で感想が適当です。

使えるオペアンプの補足ですが、メタルキャンを2個使っている物はスペースが足りないので使えません。
DIPシングルを2個使用している物は使えます。
OPA627AUの標準基板の物は使用できますがコンデンサと接触します。

ヘッドホンアンプですけど当然ながらイヤホンでもいい感じに鳴ります。


そのうちHP-A4も検証したいと思います。
たぶん8月半ばにできるのではと思います。


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