ディスクリートオペアンプの検証

Sparkos LabsとSonic Imagery LabsとBurson Audioのディスクリートオペアンプが届いたので簡単なレビューをします。
※追記あり

IMG_0119

左から
Burson Audio v5i Dual (シングルのICオペアンプを2個組み込んだハイブリッド型です)
寸法:横12.7mm 奥行き12.7mm 高さ12.7mm

Burson Audio v5 Dual
寸法:横12.4mm 奥行き14.3mm 高さ36.7mm

Sparkos Labs S3602
寸法:横14.6mm 奥行き15.9mm 高さ19.2mm

Sonic Imagery Labs Model 994Enh-Ticha Dual
寸法:横25.6mm 奥行き25.6mm 高さ22mm

となっております。(全部2回路品)
v5i以外非常に大きいので組み込める機器はとても限られると思います。
ICソケットの周りにコンデンサーが無いことも重要なポイントで、994は横幅も取るので回りに何も無いことが実装上のポイントです。

というわけで好きな物が使えるヘッドホンアンプを作りました。

IMG_0121

無駄にArduinoとか電子ボリュームICがのってますが、ゲインが小さいので使いません。
このアンプの特徴はバランス駆動となっていまして、反転増幅回路で逆位相の信号を作っています。Digifi No.22付録と同じ回路構成ですが、後段にダイヤモンドバッファを組み込んでオペアンプへの負荷を分離しています。
そのため、Unitiy Gain Stableなオペアンプなら何でも使えて、負荷による音質への影響がないようになっています。
しかし、ゲインを落としているため不安定なオペアンプは動作しません。
本当は出力用にBUF634を使いたかったのですが、思ったよりも高価だったのでディスクリート構成になっており、出力インピーダンスを稼ぎたかったので出力トランジスタは2パラという豪華仕様ですが、パワートランジスタを買いに行くのが面倒だっただけです。

とりあえずOPA627で視聴(ヘッドホンはHD800で純正バランスケーブルを使用)
やっぱりバランス駆動は一味違う鳴り方をします。
ケーブルの準備とかバランスアンプの準備とか面倒ですが、使用できる環境ならバランス駆動が良いですね。

Burson Audio v5i Dual に差し替え
発振してだめでした

Burson Audio v5 Dual に差し替え
発振してだめでした

Burson Audioのは発振しやすいと読んだ事があるのですが、やはり不安定なようです。
他の機器で試したいと思います。

Sparkos Labs S3602に差し替え
消費電力が高いです。
解像度が高くパリッとした感じ?かなぁ

Sonic Imagery Labs Model 994Enh-Ticha Dualに差し替え
でかいわりに消費電力はそうでもないです。
OPA627と同じぐらい。
S3602より丸い鳴り方ですが、HD800との相性が良いみたいで良い音でした。


Burson AudioについてはDr.DAC3でテストしました。
IV変換、差動合成(LPF)の両方で使用できましたが、v5については消費電流が大きいようでDC/DCコンバーターが鳴きます。
IV変換にはv5を使用しない方がいいかもしれません。
当然ですがv5をつけると蓋がしまりません。
v5iについてはDIP変換基板より少し大きい程度なので普通に蓋が閉まります。
音のほうですが、メーカーが書いてるとおり良い音でした。
解像度が1ランク上がる感じで繊細な音まで表現されているように感じます。
音質は少し劣りますが、サイズ的にはv5iが現実的な選択肢かもしれません。
(v5iはディスクリートではないですが)

まとめ
v5iは別としてOPA627を超える音だと思います。
どのオペアンプも良かったですが今回はModel994が1位でした。

各品種それぞれ1個だけ在庫がありますのでご興味がある方はお問い合わせください。
S3602は品切れです

カテゴリー: 日記or雑記, 電子工作 パーマリンク

コメントは停止中です。