Dr.DAC3のオペアンプ聞き比べ2

前回のオペアンプ差し替えで差動合成部(LPF)の差し替えばかりやってる理由なんですが
単純に検証用オペアンプで2個持ってる物が少ないためです。
IV変換部はデュアル品が2個必要となっております。
本当はLME49990とかでIV変換したかったのですが、1個しか持ってないので試せません。
おまけに基板がまだ届かないので作ることもできなかったりします。
今後は最低2個は検証チップを持っておくようにしたいと思います。
ちなみにLME49990は生産終了のようで、チップの入手が困難になりました。

というわけで試せるチップは少ないのですが手持ちチップでやってみます。
今回はIV変換部分を中心に差し替えします。

テスト環境はこんな感じです
IMG_0091
出力側の途中にオシロスコープを接続できるようにしたアダプタをつないでいます。
ヘッドホン自体の負荷による不安定状態も見れるので便利です。測定方法としては良くないというか間違ってますが…

オシロスコープ側はLR分とFFT結果を表示させてます。一応可聴域外の発振も逃さないつもりです。
Screenshot_2016-07-03_1_194551

差動合成部(LPF)はOPA627BMでテストしました。

お約束ですが一個人の検証結果ですので、自己責任でお願いします
短時間のテストしかしてないので、発熱で不安定になる可能性を見落としてるかもしれません。

IV変換で試したチップ(全部2回路チップか2回路化済み)
THS4012
使用可能か:可能
感想:解像度高い鮮やか。良いと思う
備考:

THS4032
使用可能か:可能
感想:おとなしめに感じました
備考:

THS4062
使用可能か:動作するけど無信号状態でノイズが出るので避けたほうが良さそう
感想:解像度高く鮮やか
備考:

OPA2211
使用可能か:可能
感想:解像度高い躍動感がある
備考:

THS4631
使用可能か:不可。発振する。危険な雰囲気がします
感想:
備考:発振したらこんな風になります

※片側だけTHS4631にしてます。
Screenshot_2016-07-03_2_200712

LT1028
使用可能か:可能
感想:ぎらぎらする派手すぎるような気がする
備考:

OPA627AU
使用可能か:可能
感想:解像度高い安定感がある
備考:

LME49722
使用可能か:可能
感想:ぎらぎらする
備考:

ADA4898
使用可能か:可能
感想:解像度高い
備考:

高速オペアンプは全滅かと思ってましたが、THS4012とTHS4032が使えました。

聞いてみて良かったもの
OPA627
OPA2211
THS4012
この中から選ぶとしたらTHS4012で次にOPA2211かな。

THS4012でさらに差動合成部(LPF)を変えてみた。
THS4601が一番良かったです。2番目はやっぱりTHS4631かな。

今回検証した範囲では下記組み合わせが良さそう
IV変換部 THS4012
差動合成部(LPF) THS4601

THS4012とTHS4601はまだ取り扱いしてないですが、出品準備中ですのでお待ちください。





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