パソコン修理-電解コンデンサ破裂編

そろそろ貴重なWindowsXPマシンと確保しようかと思いまして、中古のDELL Optiplex745を買ったんですよ。
届いたので早速動作確認したら、すぐに再起動を繰り返してワロタ。
ヒートシンクを触ったら50℃超えてる感じだし、ゴミ詰まりオワタ状態ですな。
仕事でもこのマシンのメンテしまくっておりました。
お亡くなりになる原因の90%がホコリによるものです。
こまめにエアブローしないとファンが壊れて、熱負荷による部品劣化が超加速して電源とかが壊れます。
喫煙オフィスだと即死です。

他のスリムPCも同じですけどね~


分解してみたら…
ウホ!いい爆裂コンデンサ!
CPUの周りに付いてる電解コンデンサが破裂してました。
液漏れってレベルじゃねーぞ…



フロントファンがホコリで窒息→CPU爆熱→コンデンサ灼熱→爆発コンボだぬ。
さっさと摘出します。

バイスで固定してから、反対側から半田ごて加熱してから片足ずつずらして取りました。
この方法はマザーボード痛むから注意してね。
本当は二人で二本の半田ごてを使って、取り外せば一番いいんだけどね~
半田ごては70W以上のが必要ですのでご注意ください。
最初に溶けやすい鉛半田を少し流しておいて、馴染みやすくしておいたらいいと思う。



摘出したコンデンサはこんな感じです。
液漏れとかそういうレベルじゃないよね~
ちなみに品種はルビコン社製のMCZです。
日本メーカーの製品でも場所が悪ければねぇ…
105℃でも使えるといっても常時70℃オーバーの環境に放置されたら劣化するよね。

抜けたら一旦鉛半田で満たしてから、電動半田吸い取り器でクリーニングします。
個人でも手を出しやすい半田吸いとり線でやろうと思ったけど無理でした。
吸い取り器でも結構苦労しまして、一旦有鉛半田で満たしてから反対側から半田ごてで加熱し、もう反対側から吸い取り器をあてました。
電動吸い取り器は20000円ぐらいします…
(しかもよく詰まるのでメンテンスが大変)
吸いとり線とかでグリグリしたので、フラックスクリーナーで基板を洗浄しました。



全部交換したよ。
ルビコン社製のYXGシリーズにしました。
マザーボード用の高級品じゃないですので、良い子はマザーボード用を買いましょう。
ルビコン社の製品ですと、MHZかMCZ
ニチコン社の製品ですと、HZ かHN
私は適当な汎用品を買ってしまいましたが…
容量も適当なのが見つからなくて、一箇所だけ別のものを使ってます。
(元1800→新2200)
自己責任でお願いします。

このあとに電源も完全に分解して清掃しました。
ヒートシンクのグリスも新しいものに変えました。
壊れている疑いがあったフロントファンは、実験電源でテストしたところ正常でしたので掃除してから組み込みました。

電源ポチッとな!
めでたく起動したとさ。
うーん。珍しく大成功ですね~
わざわざ中古で買ったのに不動品って、修理工数考えたら大赤字だね。
マザボのコンデンサ交換って8000円からなのかー
ちなみにコンデンサ代は送料入れて1000円でした。
部品は千石電商とかがおすすめかな。
OSインストール後にヒートシンク触ってみたけど、オーバーホール前の火傷寸前レベルから、温かいって程度に収まってました。
サーマルグリスの劣化と窒息のせいかな~うーん?
同機種のメンテしてた経験では、熱伝導グリスを塗り直すと温度が下がる傾向があります。

今回使ったサーマルグリスはこちら

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