ヘッドアンプの基板を起こしました

何度目の試みかわからないほどヘッドホンアンプ作りにチャレンジしてますが、やっと納得できる物ができました。

HPA-01と命名しました
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この前のバランスアンプをベースにしていますが、簡素化のために出力トランスは外しました。また、バランスヘッドホンはあまり普及してないので通常のヘッドホンで使えるアンバランス出力にしました。
※バランス仕様は作る予定です
※DACではないです。アナログ入力だけです。

市販のオペアンプの大半が動作する事を目標に作りましたので、まだあまりテストできていませんが個人的に苦手なOPA637や定番のTHS4631、高速で不安定なOPA657も動きます。
(写真のv5iはDCオフセットが出るのでだめですが…)
ICソケット周辺は意図的にスペースを作っているので、メタルキャンデュアルなども問題なく使えます。
ただ、出力カップリングコンデンサをつけてないので、DCオフセットが出るのは使用できないです。(正確にはヘッドホンが痛む可能性があるのでお勧めしません。実際のところ多少のオフセットは許容されるのですが)
出力トランスは復活する必要がありそうです…

安定動作を目標としているので、発振しやすい非反転回路ではなくトランスを使った差動増幅回路を採用しています。また、電流を消費することでも不安定化するので、電流増幅部をディスクリートで作りこむことでオペアンプに信号増幅だけをさせています。
信号増幅回路の周辺は超低ESRコンデンサとフィルムコンデンサを使用し、セラミックコンデンサを排除しました。
電源部分は使い勝手を考えてACアダプタを採用しました。当然単電源になるのでオペアンプによるレールスプリッタを採用しています。こちらも電流増幅回路を組み込んで安定化させています。
電源用コンデンサは音響用ハイグレード品を使っています。

周波数特性を測ってみました
※測りなおしました
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※OPA627を使っています

変なピークもなく標準的な特性だと思います。
前回のせてた周波数特性が怪しかったので計りなおしました。
オシロスコープつないだままだと変になるようです(そりゃそうだ)


使ってみた感想
よくあるオペアンプに直接ヘッドホンをぶら下げる形式ではないので、ヘッドホンの性能を最大限に発揮できているように思います。
iPhone6Plusとつないでみましたが意外に音が良いので驚きです。
そのまま直結すると痩せて平坦なイメージがあるので…

初期添付のオペアンプは悩み中です。癖のない普通なのが良いので、OPA827やADA4627を検討していますが、いっそのことTHS4631でもいいかなと思っています。

基板だけ販売を考えていましたが、ケースがなかったら不便すぎるので図面書いてます…
後で作った基板のほうがいいのでやめました

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