H3CのA5120とA5800のFirmwareアップデートをやってみますた。
H3CはHPに買収された?ような会社でして、保守はHPがやってます。
H3C自体は3COMと華為技術が合弁で作った会社でして、華為技術の社長は元中国軍諜報部出身ということもありかなり揉めたようです。
(というかあっちの国では出入り制限がある会社でして…)
日本でもモバイルWifiルータは華為技術の製品が大半ですのでどうなんでしょうかね?
というどうでもいい話はいいとして、さくっとバージョンアップします。
本作業には通信断20分発生します。
A5120はここらへんからダウソできます。
https://h10145.www1.hp.com/downloads/SoftwareReleases.aspx?ProductNumber=JE069A
まずは今のスイッチの状態を確認しますで適当にTelnetとかでログインします。
#IRFの状態確認 <H3C> display irf #今のFirmwareバージョンの確認 <H3C> disply version #Masterのフラッシュメモリの空き容量確認 <H3C> dir /all #Slaveのフラッシュメモリの空き容量確認 <H3C> dir /all slot2#flash:/
H3C A5120の場合は新しいFirmwareをコピーしておく空き領域がありません。
ですのでA5120で作業する時は、今使用しているFirmware削除してから新しいFirmwareをアップロードしてください。
と言うことは、予期せぬ電源断が起きたら\(^o^)/オワタ
A5800は空きがあるので新しいFirmwareを事前にコピーしておけます。
スイッチとpingが通る場所にFTPサーバーを立てます。
今回は「nekosogiftpdr」を使用しました。
今回使用するFirmwareは以下のとおりです。
BootRom
A5120EI-BTM-610.btm
Firmware
A5120EI-CMW520-R2215.bin
#現状のFirmwareを削除します。 #※ここからは失敗すると起動しなくなるので要注意作業 <H3C> delete /u slot2#flash:/s5120ei-cmw520-r2208-s168.bin <H3C> delete /u s5120ei-cmw520-r2208-s168.bin #削除一度につき2~3分かかります。 #消えているか確認します。 <H3C> dir /all <H3C> dir /all slot2#flash:/ <H3C> ftp 192.168.0.1 #FTPサーバーにログインします。 > bin > get A5120EI-CMW520-R2215.bin > get A5120EI-BTM-610.btm > quit #1.3Mbpsぐらいしか出ないのでしばらく待つこと <H3C> Copy flash:/A5120EI-BTM-610.btm slot2#flash:/A5120EI-BTM-610.btm <H3C> Copy flash:/A5120EI-CMW520-R2215.bin slot2#flash:/A5120EI-CMW520-R2215.bin #BootRomのバージョンアップ <H3C> bootrom update file A5120EI-BTM-610.btm slot 1 <H3C> bootrom update file A5120EI-BTM-610.btm slot 2 #2~3分かかるので焦らないこと #A5800の場合はbinファイルの中に入っているので、binファイルを指定してください。 #Firmwareのバージョンアップ <H3C> boot-loader file A5120EI-CMW520-R2215.bin slot all main #1分ぐらいで終わります。 #再起動 <H3C> reboot slot 2 <H3C> reboot slot 1 #Slaveから再起動すること。 #SlaveはMasterの再起動が終わるまでなぜか起動しなかったです。 #最終確認 #IRFの状態確認 <H3C> display irf #今のFirmwareバージョンの確認 <H3C> disply version
作業用リモート端末がスイッチを経由する場所にあると、通信が切れるのでDCで作業したほうがいいです。
コンソールケーブルはシスコの水色きしめんが使えます。
コンソールケーブルで作業している時はFTPではなくてXMODEMが使えます。
<H3C> xmodem getTFFTPも使えるけどめんどくさいのでここでは省略します。