※2015/07/02 内容を更新しました
とある場所でOPA627SMが販売されていたので買ってみました。
そして届いたのがこれ
結論から申し上げますと、これは偽物でした。
判定するために矩形波応答試験をします。
(ゲイン11倍、 負荷抵抗1kΩ)
偽物10k
偽物100k
偽物500k
本物500kHz波形
波形から分かる通り、偽物は周波数特性が大きく劣るため矩形波が再現出来ていません。
ちなみに本物のOPA627BMはこんなのでした。
違いは、蓋の下側が金メッキで足も金メッキ。
ちなみに今回の偽物と同じ刻印の物が某所で大量に出ているので、同一刻印のは買わないほうがいいです
偽物判定について
売店においているOPA627AU両面実装品ですが、矩形波応答テスト済みの物です。
測定条件ですがゲイン11倍の非反転増幅回路に100kHzの矩形波を入力し、出力をオシロスコープで確認しています。
抵抗値で判断しないのはSOPだとプローブが当てにくいことと、個体差があって判断に迷うためです。
外見判断の場合だとロットによって刻印がまるっきり違う事が多く、何が信用できるかわかりません。
測定波形ではリンギングやオーバーシュートなど特有の波形が出るので一目瞭然です。
ちなみに偽物が多いのは下記品種です。
LT1028 メタルキャン
AD744 メタルキャン
MUSEシリーズ
MUSE系は既存製品をベースに改良していると思うので、ベースとなってる製品をリマークされた場合はちょっと調べた程度だとわからないような気がします…
Pin間の抵抗値でOPA627の偽物判定できるようですのでので手持ちを測定してみました。
使用したテスター:Agilent U1253A
OPA627AU
1-5 51.7k
1-7 25.9k
5-7 25.8k
1-4 85M
4-5 82M
OPA627BP
1-5 60.6k
1-7 30.5k
5-7 30.1k
1-4 115M
4-5 114M
OPA627BM
1-5 45.9k
1-7 22.7k
5-7 23.2k
1-4 230M
4-5 238M
所詮DMMでの測定ですので厳密ではありません。
何十MΩの部分は単純にパッケージの絶縁抵抗のような気がしますね。
1-5の抵抗値に対して1-7と5-7は半分という傾向はあるけど個体差あるから、あくまで参考情報という感じですね。
測定条件としてはブレッドボードに挿して、ワニ口プローブでジャンパワイヤー経由で測定しました。
あくまで参考値です。
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